また、「相続」と聞くと、すぐに「相続税の節税対策」を思い出す方もいらっしゃると思います。もちろん節税対策は大切です。しかし、先ずは遺産を「どう分けるか」を考え、それを思い通りに行い、その中で可能な節税対策を立てる事が必要なのではないかと思います。
人は相続の開始時期である死亡時期をあらかじめ決めることはできません。まだいいやと思っているうちに、準備を怠ってしまったり、せっかく準備してもそれが見当外れなものだったり、不十分であったり、良かれと思ってしたことが逆に子供たちに争いを引き起こしてしまったら…
いざ相続が開始してしまうと、もうご自身はこの世にはいません。「しまった!」と思うことも出来ずに、その時にはもう遅いのです。
そうならない為にも、元気なうちから適切な相続準備を始めましょう。
また、遺された相続人の方たちにおいては、家族、兄弟姉妹間でその遺産を奪い合い、相続争いをしてしまうことがあります。これを単に法律の問題としてのみ処理をしてしまうと、事の本質を見誤るのは必至です。本質は法律ではありません。財産に人の心が複雑に絡み合い、長年にわたり積もり積もったものが相続の際に一気に爆発するのです。
私は司法書士ですが、「法律家としてだけではなく実務家としても相続に携わりたい」そう考えています。大切なことは、相続を「争族」にすることなく、遺された家族、兄弟姉妹としてこれからも仲良く生きていくことが出来るかです。これは決してお金に代えられない大切なものであるはずです。
当事務所では、複雑な問題が絡んでくる相続について、可能な限り生前から準備を進め、いざ相続が発生した場合にも円満かつスムーズな相続手続が出来るように精一杯お手伝いをさせて頂きたいと考えております。
相続・遺言についてお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください。